縦型動画広告のクリエイティブが足りなくなる理由と、1本を何パターンに割るか
縦型動画広告は、配信を始めると必ずクリエイティブが足りなくなります。同じ人に同じ動画が何度も出れば反応は落ちますし、検証のためには比べる相手が要るからです。ところが撮影ありの制作だと、1本ごとに撮影の段取りがかかって本数が合いません。この記事では、足りなくなる理由と、1本の素材を割って増やす考え方を整理します。
目次
配信を続けると、必ず足りなくなる
理由は2つです。
① 同じ人に、同じ動画が何度も出る
縦型の広告は、同じ人のタイムラインに繰り返し出ます。2回目以降は「見たことがある」になるので、反応は落ちていきます。 予算を増やすほど、同じ人に当たる回数も増えます。
② 1本では、何が効いたか分からない
反応が良かった/悪かったは、比べる相手がいて初めて分かります。 1本だけ配信して数字が出ても、「この冒頭が効いた」のか「この商品が合っていた」のか「この時期だった」のかを切り分けられません。
つまり、クリエイティブは「足りなくなるもの」として設計しておく必要があります。 1本ずつ作って足していく形だと、必ず追いつかなくなります。
1本を、3か所で割る
全部を作り直す必要はありません。 変えるのは3か所です。
| 変える場所 | 何を変えるか | 効き方 |
|---|---|---|
| ① 冒頭(0〜2秒) | 言い方・切り口・最初に出る文字 | いちばん大きい。見るか飛ばすかがここで決まる |
| ② 訴求(中盤) | どのメリットを前に出すか(価格/手間/速さ/安心) | 誰に刺さるかが変わる |
| ③ 締め(最後) | 次にやること(予約/保存/プロフィールへ) | 行動の起こり方が変わる |
変える箇所は、一度に1つだけ。 冒頭も訴求も同時に変えると、どちらが効いたか分かりません。まず冒頭だけを2〜3本に割って比べるのが、いちばん早く学べます。
冒頭の型は、伸びた動画を調べたときのデータを リールの冒頭の型12個——伸びる6つと、沈む6つ にまとめています。広告でも、見るか飛ばすかが冒頭で決まる点は同じです。
撮影ありだと、本数が合わない
ここが、縦型広告でいちばん詰まるところです。
冒頭だけ違う3本を作りたいとします。撮影ありの制作だと、3回ぶんの段取り(出る人・撮る人・場所・身だしなみ)が要ります。あとから「もう1パターン試したい」となれば、また撮影です。
費用でも合いません。公開されている相場では、SNS投稿用ショート動画の外注が1本1万〜3万円(オールイン株式会社・2026-08-17 公開。【事実】他社が公開している値で、当社が測ったものではありません)。冒頭だけ違う3本なら、単純に3本ぶんかかります。
「冒頭の1文だけ違う動画」に、毎回この手間と費用をかける形にはなりません。
撮らない作り方なら、割るのが安い
本人の顔と声でアバターを作っておけば、冒頭の差し替えは文章の差し替えで済みます。
- 冒頭だけ違う3本=台本を3通り渡すだけ
- 撮影の段取りは発生しない(最初の1回だけ)
- 同じ人・同じ画で冒頭だけ違うので、比べるときの条件がそろう
最後の点は見落とされがちですが、検証では大事です。 撮り直すと、服装・照明・表情・話し方が微妙に変わります。そうすると「冒頭の言い方が効いた」のか「この日の撮れ高が良かった」のかが分からなくなります。変えたいところ以外が同じなのは、比べる条件として強い形です。
費用の構造は AIアバター動画の費用——3通りに分けて考える に分けて書きました。
広告に出す前に、無料で比べる方法もある
Instagram の「トライアルリール」は、フォロワー以外の人に先に見せて反応を確かめられる機能です。広告費をかける前に、どの冒頭が見られるかを確かめる使い方ができます。
【意見】当社では「トライアルリールで反応を見てから、良かったものを広告に回す」という順番をおすすめしています。順位や効果を保証するものではありません。
何本必要か、は書けません
「◯本以上必要」という数字を、当社は持っていません。 業種・予算・配信面で変わりますし、測っていない数字を相場のように書くことはしません。
確かなのは、次の2つです。
- 1本では比べられない(最低でも、冒頭違いで2〜3本)
- 配信を続けると、同じ人に同じ動画が当たって反応が落ちる(差し替えの弾が要る)
まずは比べられる最小の数から始めて、効いた冒頭を残して差し替えていくのが、無理のない進め方です。
まとめ
- クリエイティブは足りなくなるものとして設計する(同じ人に当たる/比べる相手が要る)
- 割る場所は3つ=冒頭・訴求・締め。変えるのは一度に1つ
- 冒頭から割るのがいちばん早く学べます
- 撮影ありだと、1本1万〜3万円(公開されている相場)× 本数で手間と費用の両方が合いません
- 撮らない作り方なら、冒頭の差し替えは文章の差し替えで済み、比べる条件もそろいます
- 「何本必要か」は書けません。測っていない数字を相場のようには出しません
当社の アバティファイ は、撮影が最初の1回だけなので、同じテーマで冒頭や言い回しを変えた動画を用意しやすい形です。SNSへの投稿だけでなく、縦型動画広告のクリエイティブとしてもお使いいただけます。
この記事についてよくあるご質問
縦型動画広告のクリエイティブは何本あればいいですか?
業種・予算・配信面で変わるため、「何本」と一般化できる数字は当社では持っていません。確かなのは「1本では比べられない」ことと、配信を続けると同じ人に同じ動画が繰り返し出て反応が落ちることです。まず比べられる最小の数(冒頭違いで2〜3本)から始めるのが現実的です。
1本の動画から、どのくらいパターンを作れますか?
冒頭・訴求・締めの3か所を差し替えると、組み合わせの数だけ作れます。ただし全部作る意味はありません。変える箇所は一度に1つにしないと、どれが効いたか分からなくなります。
撮影ありの制作では、なぜ本数が合わないのですか?
1本ごとに出る人・撮る人・場所の段取りが要るためです。公開されている相場ではSNS投稿用ショート動画の外注が1本1万〜3万円で、冒頭だけ違う3本を作ると3本ぶんかかります。差し替えだけのために毎回撮るのは、手間と費用の両方で合いません。
「撮影と編集を外に出す」を検討されるなら
アバティファイは、ご本人のAIアバターが話すショート動画を、台本づくりから編集・広告規制のチェックまで引き受けて納品するサービスです。撮影は最初の1回だけで、以降は御社からメッセージでご依頼いただくだけ。プランは月の本数で決まる3つで、1本ごとの見積もりはいりません。
月額と初期費用の金額、ご契約の条件は30分の打合せでご案内します。稟議の前にプランの違いと特定商取引法に基づく表記もご確認ください。