AIアバター動画のサービスを選ぶ——4つのタイプと、自社に合うのはどれか
「AIアバター動画」で検索すると、ツールの会社も制作会社も同じ言葉で出てきます。中身はまったく違うのに、同じ名前で並んでいるので比べられません。この記事では、サービスを4つのタイプに分けたうえで、費用の構造・社内に残る作業・止まりやすいところを比べます。他社名は出しません。自社がどのタイプを選ぶべきかを決めるための記事です。
目次
同じ言葉で、まったく違うものが並んでいる
「AIアバター動画」で検索すると、少なくとも4種類のものが同じ顔で出てきます。
| タイプ | 何を買うのか | 払い方 |
|---|---|---|
| ① ツール | 自分で作るための道具 | 月額(使い放題か、生成時間ぶん) |
| ② SaaS+導入支援 | 道具+立ち上げの支援 | 初期費用+月額 |
| ③ 制作代行(1本ごと) | 完成した動画 | 1本ごとの見積もり |
| ④ 定額の制作サービス | 完成した動画(月に決まった本数) | 月額(本数で決まる) |
比べられないのは、買っているものが違うからです。 ①は道具、③④は完成品です。金額を並べても意味がありません。
タイプ別に、費用と残る作業を見る
【事実】以下の金額は各社が公開している相場で、当社が測ったものではありません(2026-10-01 確認)。
① ツール
- 費用:有料のAI動画生成ツールで月額1,000円台〜3万円程度(オールイン株式会社・2026-08-17 公開)
- 社内に残る作業:企画・台本・生成の確認・編集(字幕/効果音/差し込み)・業種の広告の決まりの確認——全部
- 止まりやすいところ:担当者が異動・退職したとき。道具は残りますが、作れる人がいなくなります
② SaaS+導入支援
- 費用:初期費用 0円〜50万円程度/月額 数千円〜30万円程度(uchino.ai・2026-07-24 更新)。同じ出典で、カスタムアバターの制作費は数十万円から、実在の社員をモデルにする場合はより高額とされています
- 社内に残る作業:①とほぼ同じ。立ち上げは助けてもらえますが、毎月の制作は社内です
- 止まりやすいところ:同上。加えて、契約の単位が大きいので、使わなくなっても月額が残ります
③ 制作代行(1本ごと)
- 費用:AI動画制作会社への外注で1本5万〜100万円以上、SNS投稿用のショート動画なら1本1万〜3万円(同・オールイン株式会社)
- 社内に残る作業:何を作るか決めること、確認、投稿
- 止まりやすいところ:本数が増えると、見積もり・発注・確認の往復そのものが仕事になります。1本ごとに見積もるので、1本あたりの単価も下がりにくい形です
④ 定額の制作サービス
- 費用:月額(本数で決まる)+初期費用があることが多い
- 社内に残る作業:何を作るか伝えること、確認、投稿
- 止まりやすいところ:使い切れないと損になります。繰り越しの可否を必ず確認してください
費用の構造をもっと細かく分けた比べ方は AIアバター動画の費用——3通りに分けて考える に書きました。
選び方——2つの質問で決まる
次の2つに答えると、ほぼ決まります。
Q1. 月に何本出しますか?
| 本数 | 向くタイプ |
|---|---|
| 月1〜3本 | ① ツール(または ③ 1本ごと) |
| 月4〜9本 | ③ 1本ごと か ④ 定額(繰り越しの条件次第) |
| 月10本以上 | ④ 定額(③は見積もりと往復が仕事になります) |
Q2. 社内に、毎月その作業に使える人がいますか?
- いる:①②が選べます。ただしその人が辞めたら止まることは前提に置いてください
- いない:③④です。①②を選ぶと、道具を契約したまま誰も作らない状態になります
【意見】この分け方は、公開されている相場(SNS投稿用ショート動画の外注=1本1万〜3万円)と、当社の制作工程から逆算した見立てです。業者ごとに条件が違うので、見積もりを取って確かめてください。
どのタイプでも必ず確認する6つ
金額だけ並べても比べられません。 同じ条件になっているかを、次の6つで確認してください。
| # | 確認すること | なぜ見落とされるか |
|---|---|---|
| 1 | 台本は誰が書くか | 「編集のみ」の契約だと、いちばん時間のかかる作業が社内に残ります |
| 2 | 字幕・効果音・差し込み映像が入るか | 入らないと、納品物は「人が話しているだけ」の映像になります |
| 3 | 業種の広告の決まりを見てくれるか | 薬機法・医療広告ガイドライン・景品表示法など。見ていないと、投稿後のやり直しになります |
| 4 | AIの表示の案内があるか | 投稿時の設定が要ります(3社のルール) |
| 5 | 本人が辞めたとき・撤回したときの扱い | アバターと声のデータを消すのか、公開済みの動画は残すのか(同意の整理) |
| 6 | 初期費用・最低利用期間・繰り越し | 月額だけ見て決めると、総額が変わります |
1番と3番が、金額差のいちばん大きな理由です。 安い見積もりは、たいていこの2つが含まれていません。頼むときの確認は AIアバター動画とは——頼むときの7つの確認 にもまとめています。
他社との優劣は、ここでは書きません
この記事に他社名を出していないのは、意図的です。
当社が他社の契約条件を正確に把握しているわけではなく、不正確な比較を載せると、読む人の判断を誤らせます(景品表示法の観点でも、根拠のない優良性の表示は問題になります)。
比べるのは、上の6項目を同じ紙に並べてご自身で行ってください。この記事は、その紙の作り方を示すためのものです。
まとめ
- 「AIアバター動画」には4つのタイプがあり、買っているものが違うので金額を並べても比べられません
- ① ツール(月1,000円台〜3万円。作業は全部社内)/② SaaS+支援(初期0〜50万円・月額 数千円〜30万円)/③ 1本ごと(1本1万〜3万円〜)/④ 定額
- 選び方は2つの質問=月に何本出すかと社内に使える人がいるか
- 月10本以上なら定額。1本ごとは、見積もりと往復そのものが仕事になります
- どのタイプでも6項目(台本/編集範囲/広告の決まり/AI表示/退職・撤回/初期費用と繰り越し)を同じ紙で比べる
- 他社との優劣は書きません。正確に把握していない比較は、読む人の判断を誤らせます
当社の アバティファイ は、④の定額の制作サービスです。月の本数で決まり、台本づくりから編集・広告の決まりの確認まで含みます。金額とご契約の条件は30分の打合せでご案内し、契約上の定めは特定商取引法に基づく表記に記載しています。
この記事についてよくあるご質問
ツールと制作代行、どちらを選べばいいですか?
月に何本出すかと、担当者の時間が空いているかで決まります。月1〜3本で担当者がいるならツール、月10本以上または担当者の時間が無いなら制作を任せる形が現実的です。ツールは月1,000円台から3万円程度ですが、企画・台本・編集・規制の確認の時間は社内に残ります。
定額制と1本ごとの見積もり、どちらが安いですか?
本数で逆転します。本数が少ないうちは1本ごとが無駄なく、本数が増えると定額制のほうが1本あたりは下がります。定額制を選ぶときは、使い切れなかった本数を繰り越せるかを必ず確認してください。繰り越せない契約が多くあります。
比べるときに、いちばん見落とされる項目は何ですか?
「台本を誰が書くか」と「業種の広告の決まりを見てくれるか」の2つです。どちらも見積書に金額として現れにくいのに、社内の作業量と、投稿後のやり直しリスクを大きく左右します。
「撮影と編集を外に出す」を検討されるなら
アバティファイは、ご本人のAIアバターが話すショート動画を、台本づくりから編集・広告規制のチェックまで引き受けて納品するサービスです。撮影は最初の1回だけで、以降は御社からメッセージでご依頼いただくだけ。プランは月の本数で決まる3つで、1本ごとの見積もりはいりません。
月額と初期費用の金額、ご契約の条件は30分の打合せでご案内します。稟議の前にプランの違いと特定商取引法に基づく表記もご確認ください。